shinmaihaha88のブログ

2018年6月に男児出産。経験、失敗談、運動発達の豆知識など

こどものこころの育て方3〜親子のコミュニケーション〜

"こころの理論"について知っていますか?

他の人の心の状態を推察する能力のことです。

 

これまで、

①欧米と比べ、日本のこども達は発達が遅いこと

と、

②こころの理論が獲得できているか調べる方法

について、記事に書いてきました。

今回は、こころの理論を獲得するのに必要な

親子のコミュニケーションについて

を書きたいと思います。

 

↓前回と前々回の記事はこちら

日本と欧米の伝え方の違い

https://shinmaihaha88.hatenablog.jp/entry/2019/01/28/001512

こころの理論の有無を調べる

https://shinmaihaha88.hatenablog.jp/entry/2019/01/28/203309

 

 

皆さんは、お子さんとどのように会話をしていますか?

 

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こどもの意見を待たずに、

先に自分の意見を述べてしまったり、

こどもの意見を自分の意見と同じになるように

話を誘導したりしていませんか?

 

最近は共働きの家庭が増え、

時間に余裕が持てないことで、

こどもの意見なんて待ってられない!

と親が会話の主導権を握ってしまうことが

多いようです。

 

しかしそれでは、

「こどもが自分で考える」

という機会が失われていってしまいます。

 

こどもの意見を取り入れ、

こどもが言葉に詰まってしまったときには

こどもの言いたいであろう意見を推察し代弁する

こどもの意見が間違っていた時には、

否定ではなく訂正する。

 

このようにこどもに視点を置いた会話を

続けている家庭の子どもは、

先に述べた"こころの理論"を獲得する

割合が高いようです。

 

特に、親子のコミュニケーションの中で、

楽しいね。悲しいね。ビックリしたね。

など、感情の表現が多いほど良い

と言われています。

 

今、こどもの考えているものが

言葉で表すとどういうものなのか、

また、どういう感情に値するのか、

こどもに視点を変えて話ししてみるだけで

コミュニケーションの質が

ぐんと変わると思います。

 

また、自分で考える力を身につけてあげよう

といった視点の会話スタイルの方が

こどもの学力向上にも繋がるそうです。

しかし、

「自分で考えなさい!」

と言った突き放し方は良くありません。

あくまで自分で考える能力を引き出すように

ヒントを与える、寄り添うことが

大事だと思います。

 

この機会に普段の会話はどうだったかな?

と考えてみてください。

 

参考文献:

東山薫

5.6歳児の心の理論と母親の心についての説明と関連