shinmaihaha88のブログ

2018年6月に男児出産。経験、失敗談、運動発達の豆知識など

シャフリングベビー(いざりっ子)で悩む方へ〜歩行の手助けについて〜

わたしは、以前働いていた職場で、

こどもの運動発達を診てきました。

その中で出会ったシャフリングベビーに対して

行った歩行への発達を促す方法について

紹介したいと思います。

 

シャフリングベビーとは?

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そもそもシャフリングベビーをご存知でしょうか?

ずり這いやハイハイが苦手で、

移動する手段として、

座ったまま移動する子のことをいいます。

いざりっ子ともいいます。

わたしが出会った子は、

・脚を前に投げ出して座り、

    膝を曲げ伸ばしする事で前進する子

・あぐらのように座った姿勢のまま

    両手を前について、腕の力で前進する子

    (猿やオランウータンが座ったまま移動するときのような形)

がいました。

 

 

シャフリングベビーの原因

シャフリングベビーになる原因については

医学的に解明されていません。

ただ、シャフリングベビーの親や兄姉が

同じようにいざりで移動していたケースが多く、

遺伝の影響ではないかとも言われているようです。

 

 

 

シャフリングベビーの特徴

シャフリングベビーのご両親に話を聞くと、

・寝返りをしなかった

・親が手を貸してうつ伏せにしてみると

   嫌がって泣き叫ぶため常に仰向けだった。

とのことでした。

また、わたしが診ていた中では

・両脇を持って抱えることで立たせようとしても

   脚を曲げて床に脚をつけようとしない。

・足が細く、筋力が弱い

・ハイハイを嫌がる

・座った姿勢のまま、

   目の前にあるおもちゃで遊ぶことはできるが、

   身体の横におもちゃを置くと、

   おもちゃを手で取らずにいざりで身体ごと回転し、

   目の前におもちゃが来ることで遊ぶ。

   (身体の横のおもちゃをとることが出来ない)

などといった面が見られました。

また、身体を動かすことが少なく、新しい刺激に対しては怖がりなのも特徴的でした。

 

 

 

シャフリングベビーへの対策

いざりじゃなくてハイハイをしてほしい!!

って思うのが親ゴコロ。

しかし、赤ちゃんは私たちと違って、

運動の仕方を知りません。

そのため、みんながみんな

同じような運動発達をするとは限りません。

発達が遅いこともあるし、

発達段階を飛ばすことだってあります。

大切な赤ちゃんなので、心配になるのはわかります。

何かしたいというのが親ゴコロ。

そこで、

赤ちゃんを無理やり運動させるのではなく、

楽しく遊びながら運動のお手伝いをして寄り添っていきましょう!!

 

以下に書く内容はあくまで、

いざり以外の移動手段としてハイハイや歩行獲得への手がかり

ということを前提で読んでみてください!!

 

 

☆上半身の柔軟性を高める

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 シャフリングベビーの特徴で挙げた通り、

・寝返りをしない

・ハイハイをしない

・身体の横にあるおもちゃをとることが出来ない

 といった面から、

身体の上半身が硬い子が多かったです。

そこで、出来るだけ上半身を動かすような場面を作ることをお勧めします。

例えば、

・あぐらをかいて座り、

    あぐらの中に赤ちゃんを座らせ、

    横からおもちゃを提示して

    赤ちゃん自身で身体を回旋させる

 ・オムツ替えの時に脚を左右に倒して身体をひねる

などです。

ベビーカーや、ベビーチェアーなど

脚が固定されている状況で

左右から声かけをして遊ぶのも良いかもしれません。

 

☆脚に感覚入力する

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シャフリングベビーは

いざりで生活をしていることで、

脚への感覚刺激が乏しくなっています。

そこで、

・赤ちゃんのスネや足の裏をタオルや手で擦る

・オムツ替えの時に両足の裏同士でこすり合せる

・脚におもちゃをつけて自分でとるようにさせる

などをすると良いと思います。

↓このようなおもちゃを脚につけてあげるのもいいかもしれません!! 


 

また、足の裏への刺激が難しい場合は、

おもちゃの車に乗せてあげると

赤ちゃん自身も楽しく足の裏へ刺激が入ります。

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☆膝立ちから掴まり立ちを教える

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脚へ感覚刺激が入ってくるようになると、

膝をついたり、足の裏をつけることが

できるようになってきます。

上記の方法でハイハイができなかった場合は、

膝立ちや掴まり立ちを促していきましょう。

 

①胸の高さ程度の台(椅子でも可)を用意し、

   台の上におもちゃを置いて遊ばせ、

   膝立ちを誘導する。

②膝立ちのまま、おもちゃで遊びながら、

   台を前に滑らせる。

(赤ちゃん自身も自然と脚を交互に出して前進するようになってきます)

③台の高さをさらに上げ、掴まり立ちを誘導する。

④掴まり立ちのまま台を前に滑らせる。

(自然に足を運ぶことができ、歩く練習になります)

 

このように足へ感覚入力をしたり

少しずつ運動を促すことで、

脚の筋力強化を図っていきましょう!

この方法で少しずつでも

赤ちゃんの発達の手がかりとなることを祈っています。