shinmaihaha88のブログ

2018年6月に男児出産。経験、失敗談、運動発達の豆知識など

こどものこころの育て方2〜こころの理論の有無を調べる〜

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前回の記事で、

"こころの理論"は

他者のこころを推察する能力であり、

日本と比較して欧米のこどもたちの方が

"こころの理論"を早期に獲得しているとお話ししました。

記事はこちら↓

https://shinmaihaha88.hatenablog.jp/entry/2019/01/28/001512

 

今回は、

"こころの理論"の有無を調べる方法について

お話ししたいと思います。

 

こころの理論の有無を測定する方法として、

PernnerさんとWimmerさんが1983年に

誤信念課題を考案されました。

内容は、

「他の人が勘違いしていることを理解できるか」

というもの。

 

文章を読んでいるだけじゃ、

どういう意味だかわかりませんよね笑

 

実際にやってみれば意味がわかると思います。

では、誤信念課題のひとつとして有名な

"サリー・アン課題"をやってみましょう!

今から読む文章を

頭の中で想像してくださいね?

 

 

サリーとアンの2人が同じ部屋で遊んでいます。

部屋にはサリーの箱(蓋つき)と

アンのカゴ(蓋つき)が置いてあります。

 

サリーはボールで遊んでいたのですが、

部屋の外から呼ばれたため、

ボールをサリーの箱に入れて

部屋から出て行きました。

 

アンはサリーが出て行った後、

サリーの箱からボールを取り出し、

アンのカゴに入れました。

 

サリーは、ボールを取りに部屋に帰ってきました。 

 

「さて、サリーはまず最初にどこを探すでしょうか?」

 

・・・

 

 

・・・

 

わかりますか?

 

 

正解は"サリーの箱"。

 

 

 

こころの理論が獲得できていないこどもたちは

この問題を聴くと、

「アンのカゴ」と答えてしまいます。

 

だって、この問題を聞いていた自分は

アンがカゴに入れたことを知っているから。

サリーの立場に立って

考えることができていないんです。

こころの理論が獲得できていないということです。

 

日本のこどもたちは、

こころの理論を4.5歳で獲得できる

と言われています。

5歳になっても獲得できていないこどもは

こころの発達が緩やかなのかもしれません。

 

こころの発達を促す言葉かけについては

また書いてみようと思います!