shinmaihaha88のブログ

2018年6月に男児出産。経験、失敗談、運動発達の豆知識など

抱っこを嫌がるのは何故?〜感覚過敏を和らげていく方法〜

赤ちゃんや子どもが抱っこを嫌がる理由はそれぞれです。

暑かったり、もっと遊びたかったり、

横抱っこじゃなくて縦抱っこが良かったり。

そういった理由であれば、

その原因を取り除いてあげれば、

抱っこをすることができます。

しかし、抱っこの方法や機嫌が悪い

という理由ではなく、

そもそもスキンシップが苦手な子もいるのです。

 

何故、スキンシップが苦手?

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スキンシップが苦手な原因として

皮膚の感覚が過敏なことが挙げられます。

皮膚の感覚が過敏なことで

着ている服のタグや、

抱っこしている人の服など、

赤ちゃんやこども自身の肌に触れるものが

痛み刺激として赤ちゃんを襲っているかも

知れないのです。

そう考えると、

抱き直したり、しっかり抱きしめたりと工夫しても、

抱っこを嫌がるのは無理もありませんよね。

 

なぜ感覚過敏になるの?

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そもそも、なぜ感覚過敏になっているのか。

全部説明すると難しくなってしまうので、

ここでは出来るだけ簡単にお話ししたいと思います。

 

ヒトや生物は敵から生き残るための戦略として

視覚や嗅覚、触覚などといった感覚機能を持っています。

触覚を例に挙げると、

思いがけず熱いものを触った時、

「熱っ!!!」と手を引っ込めますよね?

これは、熱いものから身を守るために

生まれる前から備わった防衛反応です。

この防衛反応が強く残っている子が感覚過敏

といわれます。

 

では、私たちが感覚過敏でも鈍麻でもなく

過ごせてきたのはなぜでしょうか?

それは、進化の過程で識別する能力

が身についたからなのです。

「これは安全。これは危ない。」

と視覚や嗅覚、触覚などで判断できるようになって

きたのです。

触覚を例に挙げると、

カバンの中に手を突っ込んで財布を探せますよね?

見えていなくても、

手で触れた中で材質や形、大きさなどを識別し、

財布だと判断しているのです。

 

このように識別する能力が身につくと、

触れるもの全てに防衛反応を

しなくても良くなりますよね?

 

でも、感覚過敏の子たちは、

この識別する能力が乏しいため

防衛反応の方が強く出ていると言えます。

 

 

感覚過敏は治せるの?

慣れたら治るんじゃない?って思いませんか?

でも、それは

熱いものに触れてしまった時に

咄嗟に手を引っ込めるな!防衛反応をするな!

と言っているようなものです。

 

では、感覚過敏は治せないのか。

治すということではなく、

識別する能力を強めてあげることで

防衛反応を抑えていく

と考えた方が適切だとおもいます。

小さい時に識別する能力を強めてあげることが

感覚過敏の改善に繋がると言われています。

 

 

感覚過敏を改善するには?

感覚過敏な赤ちゃんやこどもに対し、

親御さんができる遊びや工夫について紹介します。

 

①タッチごっこ

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様々な素材(スポンジなど、柔らかいものやザラザラのもの等)

を用意します。

その素材を赤ちゃんに見てもらいながら、

ゆっくり触れていきましょう。

腕は比較的受け入れやすいと言われているので

腕から始めると良いとおもいます。

 

②触れ合いごっこ

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素材の違いだけでなく、

手のひらで触れたり、指先で触れたりといった

感覚の違いを感じることも大切です。

ぞうきんがけをするようにこすってたり、

ぎゅっと絞るようにしてみたり

どんな刺激が入るのか声かけをしながら

親子共に楽しんでやってみましょう! 

 

③当てっこゲーム

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カバンや箱におもちゃを入れ、

なにが入っているかを当ててみましょう。

背中に文字を書いて伝言ゲームのようにしてみるのも良いです。

 

 

〜番外編〜

赤ちゃんが受け入れられる布でくるんで抱っこ

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まだ、首が座っていないような赤ちゃんだと

上記のような改善方法はむずかしいかもしれません。

そこで、抱っこ自体を工夫しましょう。

赤ちゃんがお気に入りの布を見つけ、

それにくるんで抱っこしてあげましょう。

そうすることで不快感が少なく、

赤ちゃんも抱っこを受け入れることができるはずです。

 

 

この方法で

少しでも感覚過敏を改善できる子が増えることを

祈っています。