shinmaihaha88のブログ

2018年6月に男児出産。経験、失敗談、運動発達の豆知識など

こどものこころの育て方1〜日本と欧米の伝え方の違い〜

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"こころの理論"についてご存知でしょうか?

 

"こころの理論"とは、

他者の心理状態を推察し、理解する能力

という、こどもの心理発達に重要な能力です。

 

近年、こころの理論は、

こどもの心理発達学の分野から注目されています。

日本のこどもたちは、

こころの理論を4.5歳で獲得する

と言われていますが、

欧米のこどもたちは日本人より半年から1年早い。

という研究データがあります。

 

何故、そんなに違いが出るのでしょうか?

それは、欧米と日本の伝え方の違いに

ヒントがあると思われます。

今回、わたしが勉強していく過程で知った内容を

ご紹介したいと思います。

 

 

皆さんは、

こどもたちがおもちゃの取り合いをしている時、

おともだちのおもちゃを

自分のこどもが取り上げた場合、

自分のこどもに対してどのように注意しますか?

 

 

日本人の親は大抵の場合、

「あなたがおもちゃを取り上げられたら、どう思うの?」

と聞き、

「嫌だ」「悲しい」「悔しい」

といった事を子どもに考えさせて

「じゃ、おともだちは嫌な思いをしているよね?」

と我が子に伝えるのではないでしょうか?

 

それに対して、欧米の親は、

「どうしておもちゃを取り上げたの?」

「あの子はどう思ってるの?」

と聞くそうです。

 

一見、違いがわからないように

思うかもしれませんが、

子どもに考えさせる視点が違うんです。

日本の親の場合は、

「あなたが嫌ならあの子も嫌でしょ?」という

自分の意見は相手も同じという伝え方。

欧米の親の場合は

「あなたは、何も思っていないかもしれないけど、

   あの子は嫌がっているよ」という

自分と他人は違う考えなんだよと伝え方。

 

この欧米の親の伝え方は、なんとなく、

他者の視点に立って推察するという"こころの理論"

に影響はしていそうな気がしますよね。

 

といっても、日本の親の伝え方は、

「僕(私)が嫌だから、おともだちも嫌だろうなぁ」

と相手に配慮するという考えにも

結びつきそうですし、

どちらが良いとは言い難いです。

 

皆さんのこどもへの伝え方はどうでしょうか?

これを機会に振り返ってみるのもいいですね!